「最後に、何かありますか?」にどう対応すべきか

面接試験の最終局面で、「何か質問や、言っておきたいことはありますか?」と問われることがあります。

ここで気の利いた回答をしないと落ちるとか、一発逆転で合格するということは、公務員試験の面接では考えられません。

受験生の人材像や意向など、確認を要する項目が残っている場合は、面接官のほうから具体的な質問が行われるはずです。

「受験生のほうで何かありますか」と言われた時点で、面接官が人材評価を行うために必要な情報は基本的に全て揃っているということです。

ただし、どのように答えても良いと言っても、受験生の最後の印象として残る可能性が高いため、良い印象を与えて終えるに越したことはありません。

最後で本音が出た、本性が垣間見えた、とならないようにも注意が必要です。もう弁解の機会はありませんから、余計な誤解や疑念を与えるリスクも避けなければいけません。

最後のやり取りは、時間にすれば数十秒くらいのシンプルなものですが、"シンプル=簡単"ではありません。

都政についての情報(特に、自分で調べられること)、採用後の待遇、配属先などについて面接官に質問するのは筋違いです。

特に待遇や配属先については、採用パンフ等に記されていることしか答えようがありません。
なぜこんなことをこの場で聞いているのだろうか、と違和感を持たれて面接が終了することになります。

これまでのやり取りで誤解を与えた可能性があると気付いた場合や、どうしても補足したいことがある場合は、「先ほどの〇〇について補足をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」と、この場面で切り出すのもよいでしょう。

また、都政にかける思いを語ってもよいですが、面接官としては、面接の終了に向けて整理していますので、簡潔に締めの挨拶くらいに留めるべきです。

自分の思いなど語りたいことがある場合は、個々の質問に対する回答の中で的確に盛り込むべきです。

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