「マナー・態度など含めた人間性」が備わっていることを面接官に納得してもらう必要があります。
・服装は一般的な就職活動のガイドブックに沿えば大丈夫です。公務員試験においては、服装で加点されることはありえないため、目立つ必要はありません。
・ドアをノックする回数や、細かな立ち居振る舞いは、それほど気にしなくて大丈夫です。これも一般的な受験ガイドブックに書いてあることや、予備校で指導されていることに留意すれば十分です。採用後に、都の職員として都民の前に出しても大丈夫か、職場にうまく馴染めそうか、といった全体的な印象で評価されています。
・答えにつまって無言の状態があっても、言い間違いがあって訂正をしても、大丈夫です。面接官も、受験生が緊張していることは十分理解しています。
・面接官に突っ込んだ質問をされても、イライラしたり、相手を敵視してはいけません。上司・同僚や都民との対話のときにも、そうした態度をとるのではないかと評価されてしまいます。(いわゆる、コンピテンシーの評価)
・わざと反対意見を言ってくる面接官もいるかもしれませんが、受験生が自分の意見を違った観点から説明できるか、もっと説得力のある理由を挙げることができるか、あるいは、自分の意見に揺らぎはないか(反対されるとすぐに自説を引っ込める人材か)、などを試しています。
・都の面接試験では、意図的な圧迫面接は考えられません。もしあえて圧迫面接を行い、ストレス耐性などを試すのであれば、公平・公正という公務員試験の制度上、全員に平等に行うことになります。
ただし、課題解決力を試すためや、受験生の説明をより深く理解するために(あるいは受験生の説明が矛盾しており、本当のところを確認したい)、あえて突っ込んだ質問をしたり、反対意見を述べることはあります。それを圧迫されたと感じることがあるかもしれません。
あるいは、面接官のほうも緊張、疲労のため、態度が硬かったり、話し方が乱雑になってしまったということもあるでしょう。
突っ込んだ質問をされた場合は、課題解決力をアピールするチャンス、説明が不足しているのを挽回するチャンス、くらいに考えてください。
受験生のほうから、「もうこの質問は勘弁してほしい」という態度を示してしまうと、人物の審査としては、困難を回避する姿勢が見られるとの評価を下されかねません。
面接の評価は単なる減点方式ではありません。減点もあれば加点もある、人物の総合評価です。自分の能力を、過去の行動実績を裏付けとして使いながら、言い間違いなど気にせず、積極的に説明してください。
就職後は、上司や同僚と、職務に関する対話を毎日行うことになります。ちょっとした言い間違い、言葉に詰まることなど、職員でも日常茶飯事ですから、それほど気にする必要はありません。(もちろん、少ないに越したことはありませんが、1回や2回は全く問題ありません)
完璧にこなそうとすると、万一ミスがあった際に、「もうダメだ」と頭が真っ白になってしまいます。どうせ他の受験生もミスをするのだから、自分も2、3回はミスをしても構わない、むしろミスが起こりうることを前提に、その時どう対応するかも人物評価に含まれるという視点で臨むのがよいでしょう。
通年学習から直前期対策までを見据えた