面接試験の対策にあたっては、想定質問をもとに、適切なエピソードを抽出し、面接官に分かりやすく伝えられるよう、話す内容を事前に整理しておくことも大切です。
拙著『都庁OBが教える、面接試験の本質』は主にこの点を狙ったものです。
しかし、面接試験は根本的には「人物の審査」です。受験生が口頭で何と答えたかは参考材料にすぎません。
面接官は、受験生の回答の背後にあるその人物の本当の思い、行動様式、思考様式を判断したいと考えています。
つまり、面接試験をうまく乗り切ることだけを準備してきた受験生は、採用したくないということです。
面接官は、まずは今後数年間、職場で活躍できそうな人材、さらには、将来の幹部職員や中核職員として都政を支えてくれる人材を求めています。
回答の内容自体は模範的でも、面接官が読み取ったその人物像が、「就職してから職場で困るだろうな」「仕事への熱意を10年、20年と保てるか不安だ」ということであれば、採用には至りません。
そうしたことを見抜けるように面接官も質問を工夫していますし、受験生の言葉だけでなく、表情や態度も含めて、本当の姿を見極めようとしています。
根本的な解決策は、評価される人材が行うべき行動を普段から実践しておくこと、そして理想的には面接試験の前に習慣(自然にできている状態)にしておくことです。
この状態に達していれば、面接官に何を聞かれても、また、違った角度から質問を投げかけられても、普段の実際の行動を思い出しながら説明すればよいだけです。話を膨らませる必要もなく、別の角度から検証されて真相が露見する心配もありません。
このためには、直前期を迎える前から取組を始める必要があります。
面接試験では、手持ちのカードの中から、何を選び、どのような順番で切っていくかも大切です。しかし、最も根本的な対策は、手持ちのカード自体を強くすること、種類を豊富にすることです。
もっとも、受験生の方にとって、「優秀な学生」のイメージはあると思いますが、採用試験における「優秀な人材」、つまり採用後の活躍が期待される人材の姿については、実際に組織の中で働いた経験がないと、具体的に把握するのは難しいかもしれません。
都庁の面接試験では「人物についての審査」が行われます。これは「いい人かどうか」という人柄の問題ではなく、「頭脳明晰かどうか」という能力の問題だけでもありません。
端的に言えば、「都庁組織の中で遭遇する様々な場面において、どのように行動できる人材か」が試されており、この点が資格試験の口頭試問とは大きく異なります。
面接試験の根本対策
東京都庁ならびに地方公務員試験を受験される皆さまを対象に、人事に評価される思考様式・行動様式でライバルに差をつける、『面接試験の根本対策』 (平成29年度改訂版) を公開しています。
『面接試験の根本対策』は、受験生の方の道しるべとして、都庁職場での100の場面を基に、組織に評価されている優秀な人材ならどう行動するか、逆に、評価されていない人材ならどう行動するか、ケーススタディを紹介しています。
さらにこれを念頭に、面接官に「この人材は他の受験生と違う」「自分の部下に迎えたいくらいだ」と評価されるために、今、受験生の立場で何にどのように取り組んでいなければならないか併せて提示しています。
学校やアルバイト先などでのご自身の活動内容を振り返り、こうした行動様式を取り入れながら、面接官に評価される実績や成果を積み上げていただきたいという趣旨です。
これにより根本的な「人材力」を向上させることができ、採用試験で評価されることはもちろん、就職後に大勢の同期から一歩抜け出すことにもつながります。
また、採用選考の過程において、面接官が何を探るためにそのような質問を行っているのか、質問の意図を理解できるようになり、的確な回答を返せるようになります。
拙著『都庁OBが教える、本音の都庁インサイト』では、主に組織・制度の視点から見た都庁で働くことの実際の姿を紹介しています。この点を理解して志望することは大切です。
もっとも、面接試験では、能力・知識面だけでなく、都庁での仕事にかける思い、都庁で何に取り組み、どのようなキャリアパスを歩みたいと考えているかも試されます。中長期にわたって組織の成果を上げることに貢献してくれそうな人材、そうした思考様式・行動様式が垣間見える人材を採用したいからです。(「就職してから頑張る」という口約束は、全く認めてもらえません)
『面接試験の根本対策』では、個々の職員の視点で見た、姿勢、考え方、感情などを通じて、都庁で職員として働くということ、そして優秀と評される人材ならそれぞれのケースでどう対応するか紹介しています。
これにより、高く評価される人材に特徴的な行動様式を学ぶことができます。さらには、都庁(公務員)を志望している方が、職員の立場で働くにあたり、具体的に何が求められるか把握することができます。
例えば、面接で「都庁に入ったら政策に携わりたい」と言うだけでは、「大変なこともあると分かっているのか。イメージだけで選んでいるのではないか」「その部署の一員としてどのような貢献ができるか、客観的に把握できているだろうか」と面接官も不信感を抱きます。
当書では、政策の立案、実施にあたって職員がどのようなチャレンジに直面するかも紹介しています。それを把握したうえで、それでも政策に携わりたいと言うのなら、説得力が格段に違います。
なお、地方公務員の最高峰、都庁で評価される水準を念頭に置いていますので、他の道府県・政令市等の受験を検討している方にもお勧めできる内容です。
端的に言えば、「都庁組織の中で遭遇する様々な場面において、どのように行動できる人材か」が試されており、この点が資格試験の口頭試問とは大きく異なります。
面接試験の根本対策
東京都庁ならびに地方公務員試験を受験される皆さまを対象に、人事に評価される思考様式・行動様式でライバルに差をつける、『面接試験の根本対策』 (平成29年度改訂版) を公開しています。
『面接試験の根本対策』は、受験生の方の道しるべとして、都庁職場での100の場面を基に、組織に評価されている優秀な人材ならどう行動するか、逆に、評価されていない人材ならどう行動するか、ケーススタディを紹介しています。
さらにこれを念頭に、面接官に「この人材は他の受験生と違う」「自分の部下に迎えたいくらいだ」と評価されるために、今、受験生の立場で何にどのように取り組んでいなければならないか併せて提示しています。
学校やアルバイト先などでのご自身の活動内容を振り返り、こうした行動様式を取り入れながら、面接官に評価される実績や成果を積み上げていただきたいという趣旨です。
これにより根本的な「人材力」を向上させることができ、採用試験で評価されることはもちろん、就職後に大勢の同期から一歩抜け出すことにもつながります。
また、採用選考の過程において、面接官が何を探るためにそのような質問を行っているのか、質問の意図を理解できるようになり、的確な回答を返せるようになります。
拙著『都庁OBが教える、本音の都庁インサイト』では、主に組織・制度の視点から見た都庁で働くことの実際の姿を紹介しています。この点を理解して志望することは大切です。
もっとも、面接試験では、能力・知識面だけでなく、都庁での仕事にかける思い、都庁で何に取り組み、どのようなキャリアパスを歩みたいと考えているかも試されます。中長期にわたって組織の成果を上げることに貢献してくれそうな人材、そうした思考様式・行動様式が垣間見える人材を採用したいからです。(「就職してから頑張る」という口約束は、全く認めてもらえません)
『面接試験の根本対策』では、個々の職員の視点で見た、姿勢、考え方、感情などを通じて、都庁で職員として働くということ、そして優秀と評される人材ならそれぞれのケースでどう対応するか紹介しています。
これにより、高く評価される人材に特徴的な行動様式を学ぶことができます。さらには、都庁(公務員)を志望している方が、職員の立場で働くにあたり、具体的に何が求められるか把握することができます。
例えば、面接で「都庁に入ったら政策に携わりたい」と言うだけでは、「大変なこともあると分かっているのか。イメージだけで選んでいるのではないか」「その部署の一員としてどのような貢献ができるか、客観的に把握できているだろうか」と面接官も不信感を抱きます。
当書では、政策の立案、実施にあたって職員がどのようなチャレンジに直面するかも紹介しています。それを把握したうえで、それでも政策に携わりたいと言うのなら、説得力が格段に違います。
なお、地方公務員の最高峰、都庁で評価される水準を念頭に置いていますので、他の道府県・政令市等の受験を検討している方にもお勧めできる内容です。
『面接試験の根本対策』ダウンロードについて
ダウンロード、閲覧に関する詳細については、以下のリンク(Amazonページ)からご覧ください。
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ミクロの視点で人物評価の根本に迫る面接対策
100の場面を通じて、実際の職場で優秀と評価されている都庁職員の習慣から学ぶ、面接で評価される人材の思考・行動様式
100の場面を通じて、実際の職場で優秀と評価されている都庁職員の習慣から学ぶ、面接で評価される人材の思考・行動様式